コラーゲンを飲食してもお肌はすべすべになりません

 ぐるぐる整体池袋の目の前に東京芸術劇場があるのですが、シアターショップでこんな本を見つけました。

文春文庫「実況・料理生物学」小倉明彦

 どんな本かというと、作品紹介ではこのように書かれています。

 「え、焼豚には前と後ろがある?」「牛乳はなぜ白いのか?」料理をしながらそんな疑問に大学教授が答えます!

 大阪大学神経生物学の教授の小倉先生による名物講義(現在は開講していない)をもとにしたやさしい科学本。

 小倉先生曰く、最近は実験しない教育が増えているが、「知識の身体化」のためには、料理が一番!ということで、普段何気なく食べているものに対する疑問を科学的に説明するだけでなく、実際に学生と一緒に料理をして学んでいきます。

 身近な疑問から始まる科学の入り口として、幅広い年齢層で楽しめる一冊。

 「科学が苦手」という人にとっても、料理を切り口に生物学を理解できます。さらに料理の歴史にも触れていて、実に楽しい内容です。

 例えば、日本のカレーライスのルーツが詳細に説明されていて、日本のカレーライスはイギリス料理であり、さらにたどるとインドのベンガル料理にたどり着くことが書かれています。実際、私自身ロンドンのハロッズ地下のパブとスコットランドアバディーン大学の学食でカレーライスを食べていますが、まるっきり日本のカレーライスと同じです。

 小倉先生の教養の深さには驚嘆です。

 さて、タイトルの「コラーゲン」についてです。

 本書の108頁にこんな記述があります。

 高分子が高分子のまま(消火管壁から)吸収されることはない。だからコラーゲン(タンパク質)を食べたり飲んだりしても「お肌すべすべ」になったりはしない。読者のお肌のコラーゲンは、読者自身の繊維芽細胞が原料のアミノ酸から改めて合成し直すのである。

 すなわち、コラーゲンを含有している飲料や食品を購入して飲食しても、実は意味がないのです。高分子は胃腸で分解されますから、コラーゲン以外にもヒアルロン酸、コンドロイチン、プロテオグリカンなども分解されてしまいます。

 これらを含有する飲料や食品を購入して摂取しても、金をドブに捨てているようなものです。

 いずれも体内で合成されるのですが、では合成を促進するにはどうすればよいでしょうか。

 答えは「代謝を上げる」です。すなわち血行を良くすれば良いのです。

 血行を良くする方法は、改めて説明します。

ロンドンヒースロー空港 2008年3月10日撮影
ロンドンヒースロー空港 2008年3月10日撮影