87歳のお客様、車椅子から再び歩行可能に!

 昨年(2016年)11月末から12月中旬にかけて、膝に水が溜まって歩行困難になり、車椅子でないと移動できなくなってしまった87歳のお客様がいらっしゃいました。3週間で3回お越し頂いたのですが、再び歩けるようになりました。

 初回、なんと群馬県からご家族に介護されて電車でいらっしゃいました。今や鉄道駅は本当にバリアフリーになったのだと実感します。駅にエレベーターが当り前のように設置されてバリアフリーになったのは亡き母の大きな功績なのですが、このことはまた別途書きたいと思います。

 さて、このお客様、マンション4階のぐるぐる整体池袋の前まで車椅子で来られて、部屋に入るのに立つことができません。そこで車椅子ごと部屋の中に入り、まず浮腫でぱんぱんに腫れている右膝の膝蓋骨下部内側を3分ほどほぐしました。膝蓋骨下部の柔らかい部分に加え、股関節及び膝関節の屈曲と外旋を行なう縫工筋(ほうこうきん)の停止部、膝関節の屈曲と脛骨の内旋を行なう膝窩筋(しっかきん)の停止部周辺を含めてほぐすと、あら不思議、膝に溜まっている水(リンパ液)があっさり減って行きます。

 これで全く立てなかったのがなんとか立てるようになり、まだ足許がおぼつかないので掴まらないと歩けませんでしたが、介添えをすることによって部屋の中を歩いて移動することができました。

 一指法整体の手順として、まず椅子に座っていただいて頭からほぐして行って、顔、顎、頚、肩とほぐして行くのですが、なんとこの段階で痛くて動かせなかったはずの右膝を上げて、脚を組まれているではありませんか!驚きました。

 続いて通常はうつ伏せになって頂いて施術して行くのですが、この時は膝中心に大腿四頭筋を施術するので仰向けになって頂いて施術をしていきました。ところが、途中から「左腕が目茶苦茶痛い!」と言われ、初回はむしろいわゆる「四十肩」の施術で終始してしまいました。

 この現象、私は「モグラ叩き現象」と読んでいるのですが、辛かった場所が楽になると、今まで痛みを感じてなかった所が痛み出したりします。膝が少し楽になったことによって、「四十肩」を知覚するようになってしまいました。

 3回目にいらっしゃった時に「自宅周辺を散歩できるようになった」と言われるほど回復し、冒頭の写真のようにまだ筋力が衰えたままのなので若干ふらつきますが、ご自身でしっかり歩けるようになりました。

 ぐるぐる整体池袋にいらっしゃるまで、整形外科でヒアルロン酸を7回注射し、ご近所の馴染みの整体にもずっと通われていたようですが、残念ながら全く効果は出ていませんでした。理由は、「見立て」が違っていたことの一言につきます。3回目の時に確認いましたが、下の写真のように踵の位置がずれており、脚の長さが違っていました。これが原因で膝に負担がかかり歩けなくなったのですが、このような確認はやっていなかったようです。

 また、静脈とリンパ腺は筋肉の弾力で流れます。筋肉の収縮も含めて解剖学で説明されていることですが、臨床医がこのことと結びつけて診察することがまずありません。私は不思議でしようがないのですが、「筋肉は縮んで骨盤はずれる」、「筋肉をほぐすと静脈とリンパ腺は流れ出す」ということを前提として診察されている医師がいらっしゃいましたら、是非ご紹介頂きたいものです。私の所まで通うことができないお客様がいれば、紹介することが可能になります。

H.M.S. Victory 英国ポーツマス海軍工廠 2002年9月15日撮影