半月板損傷は手術しなくて済む可能性があります

 リオデジャネイロオリンピックのバドミントン女子シングルスで銅メダルに輝いた奥原希望選手、高校3年生だった2013年1月に左膝半月板損傷になり、2014年4月には今度は右膝半月板損傷になっています。いずれも手術を行なっているのですが、今年(2016年)3月の全英オープンで優勝した時から再び右膝痛を感じ、3月末に「右膝骨挫傷および軟骨損傷」と診断されました。リオデジャネイロオリンピックには膝の不安を抱えて出場していたのです。

 すなわち、半月板損傷の手術をしても再び膝が損傷し、トラブルを抱えています。いつ激痛になるか本人は本当に不安だったでしょうし、もしも膝が何ともなかったら、オリンピックで金メダルに輝いていたかもしれません。

 半月板損傷で手術をすれば、しばらく試合に出場することはおろか練習すらできなくなります。選手寿命を縮めてしまう可能性もあります。そもそも、手術をしても膝の損傷をなぜ再発させるのでしょう。しかしながら、半月板損傷になっても手術をしなくてもすむ可能性があるのです。

 ということで、私のお客様のキックボクサーの事例を紹介したいと思います。

 まず、半月板とは何か、そこから説明しましょう。

 半月板は、膝関節(しつかんせつ)の大腿骨(だいたいこつ)と脛骨(けいこつ)の間にある板状の軟骨組織です。膝関節の内側と外側に三日月のような形をした板が一対あり、クッションとなって膝の円滑な運動を助けます。図は右膝の解剖図で、上が膝前方になります。図では左右の半月板と腱が合わさって描かれており、8の時のようになっています。

半月板

Wikipediaより

 この半月板が断裂を起こすのが半月板損傷であり、膝に水が溜まったり激痛で歩けなくなったりします。

 日本整形外科学会では、原因として「スポーツなどの怪我から生じる場合と、加齢により傷つきやすくなっている半月に微妙な外力が加わって損傷する場合とがあります」としていますが、もっと根本的な原因があります。 それは、骨盤のずれを原因として脚の長さが異なることによって両膝に不均等な外力が加わり、損傷を引き起こすということです。写真はうつ伏せになってもらって踵を軽く引っ張り、上から撮った写真です。これは骨盤のずれによって股関節の左右の高さが異なっていることによって引き起こされています。ほとんどの人がこのような状態であると思ってください。

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 当然ですが、まず長いほうの左脚に負担がかかり、左膝からダメージを受けるのが一般的です。ところが、かばっている右脚の膝を先に痛めることもあります。奥原希望選手の場合、左膝をまず手術しましたが、術後当然のことですが左膝に不安があったでしょう。そこで、右脚でかばうようになり続けて右膝を痛めたと考えられます。

 さて、私のお客様のキックボクサーですが、私の所に久しぶりに電話がかかってきました。それは試合の1か月前だったのですが、練習中に軸足の右膝に激痛が走り、整形外科に行くと右膝半月板損傷という診断でした。医師からは「もうちょっと酷くなれば手術」と言われ痛みが取れるわけではなく、そのままではとても1か月後の試合ができる状態ではありませんでした。そんな状態でお客様はダメ元で私の所に連絡してきたのです。

 お客様から連絡があったほぼ1年前20代女性のお客様が半月板損傷で来られ、50分間施術した結果一度の施術で膝の痛みが取れたという実績があったので、「試合ができるまで回復するか保証はできませんが、取りあえずお越しください」ということで来ていただきました。

 キックボクサーのお客様にも50分間施術したのですが、終わった途端「今日、練習してはまずいですよね?」と言われました。すなわち、膝の痛みが軽減したということを意味します。

 そして、1か月後の試合はどうなったか?

 なんと、1ラウンド左ハイキックでKO勝ちしました!その後の試合も勝ち続け、なんとチャンピオンになりました。

 もしも私の所に来ていなかったら試合は棄権せざるを得ず、下手をするとそのまま現役引退していたかもしれません。彼の人生は全く変わっていたでしょう。

 私がした施術は、まず脚の長さを確認して揃え(以前調整していますが再確認です)、膝の周辺の筋肉を人指し指でほぐしただけです。これで膝関節への血行が良くなり、痛みが軽減したと考えられます。もちろん50分間で半月板損傷が回復したわけではなく試合当日もまだ痛みは残っていたそうですが、その後キックボクサーのお客様はうちに来られないので、時間と共に痛みも取れ半月板も元にもどったと考えられます。

 以前書きましたが一度覚えてしまえば脚の長さの調整、すなわち骨盤矯正はは自分自身でできるようになります。すなわち、何度も私の所に来る必要ありませんし、試合で遠征中に膝が痛くなるということも激減します。

 もちろん、手術をしなければならない場合もあるでしょう。しかしながら、その前に一指法の施術を受ければ、このキックボクサーのお客様のように試合に間に合わせて痛みが軽減し、試合に勝てる可能性もあるのです。施術を受けて痛みが取れなければ、そこで手術を考えればよろしいのではないでしょうか。

 女子ダブルスで金メダルに輝いた松友美佐紀選手も左膝にサポーターを巻いていたので、気になります。おそらく、左脚が長くなっているでしょう。

英国アンバレー 2002年9月14日撮影
英国アンバレー 2002年9月14日撮影